津軽半島の最北端、龍飛崎。津軽海峡へと鋭く突き出たこの岬は、西に日本海、北に津軽海峡、東に陸奥湾と、三方を海に抱かれています。この日はめずらしく風も穏やかで、岬一帯は柔らかな陽射しに包まれていました。けれど本来ここは、年中強い海風が吹き荒れる「風の岬」。その名のとおり、自然の厳しさと美しさが交錯する場所です。小泊から龍飛崎へと続く「竜泊ライン」は、断崖絶壁が連なり、道中には七ツ滝の姿も。山と海とがせめぎ合うその道は、まるで北の果てへと誘う回廊のようです。岬に立てば、津軽海峡を行き交う船影がぽつりぽつりと現れ、やがて夕陽が海峡全体を黄金色に染め上げてゆきます。 その光景は、果てしない旅路と、海が刻んだ記憶の深さを静かに語ってくれるようでした。
アクセス 道の駅 こどまりから龍飛崎まで車で30分程度。 ※竜泊ラインは11月上旬から4月中旬までは冬季閉鎖
撮影日時 2025年6月下旬
気温 18℃
文章/坂本憲司
写真/坂本憲司
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