小豆島の南部、三都(みと)半島の神浦(こうのうら)に、瀬戸内国際芸術祭2022の作品「ダイダラウルトラボウ」(伊東敏光+広島市立大学)が佇んでいます。「日本の山河を造ってきた巨人、次を構想し、しばし休憩する」というコンセプトで、集落の石垣や廃船、流木を使って作られたこの作品は、時間の流れを感じさせ圧倒的な存在感を放っています。ダイダラウルトラボウの視線の先には、瀬戸内海の島々の美しい風景が広がり、ちょうど夕日が遥か彼方に沈んでいきます。風がそっと吹き抜け、草葉が揺れる中、ダイダラウルトラボウは静かに何かを物語っているかのようです。
アクセス 土庄港から車で30分程度。
駐車場有り。
撮影日時 2024年5月中旬 午後6時〜7時
気温 19℃
文/坂本憲司
写真/坂本憲司
Related Posts
2024-11-12
青い海と幻想的な夕景に包まれる浦富海岸
浦富(うらどめ)海岸は、リアス式海岸の奇岩や断崖が織りなす壮大な景観と、透き通る青い海が魅力のエリアです。海岸線に点在する奇岩や洞窟は、まるで彫刻のような自然の
2025-04-10
雨後の表情も魅力的な中津渓谷と仁淀ブルーの神秘
北八ヶ岳山麓の豊かな緑の中に静かに佇む御射鹿池(みしゃかいけ)は、日本画家の東山魁夷が描いた「緑響く」のモチーフとなった池と言われています。木々が映りこむ水面が