秋田・山形両県に跨がる鳥海山は、標高2236mの活火山。山頂から僅か16kmで海に至る稀な地形をなしています。その麓に位置する、にかほ市は人口2万1千人余り、鳥海山がもたらす自然の恵みを享受する食材の宝庫です。
この街から、「秋田の食」を発信しているのが、渡邊健一シェフとソムリエールの村上清香さん。秋田県出身の渡邊さんは、フランス料理の巨匠・𠮷野建シェフのもと、銀座やパリの厨房で研鑽を重ね、村上さんは都内の様々な業態のお店を経験したプロフェッショナルです。
定置網の漁船に乗る佐々木一成さんは1989年生まれ。父親もにかほの漁業者で、神奈川県の水産系大学に進学。首都圏の鮮魚店に就職して、魚の目利きを学びながら、秋田の魚介が首都圏に出回っていないことを痛感したそうです。今では、漁だけでなく、加工場を作り、魚の直販にも力を入れています。
鳥海山や山麓で地中に染み込んだ水は、栄養豊富な伏流水となり、沖合の海底から湧き出します。大量に発生するプランクトンを求める小魚、それを目がけて集まる鮭や鱈など、ここは季節の魚の好漁場となっているのです。
佐々木さんは、魚を獲ると、すぐに船上放血(血抜き)をして出荷。こうした鮮度を保つ仕立てを施し、魚の価値の見直しに繋げたいと努めています。
住所 〒018-0402 秋田県にかほ市平沢字家ノ後49-1
店名 レメデ ニカホ
電話 0184-74-7065
URL https://remede.jp
アクセス 日本海東北自動車道の仁賀保ICから車で2分(900m)
文/宮川俊二
撮影/伊藤靖史
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