小豆島の南部、三都(みと)半島の神浦(こうのうら)に、瀬戸内国際芸術祭2022の作品「ダイダラウルトラボウ」(伊東敏光+広島市立大学)が佇んでいます。「日本の山河を造ってきた巨人、次を構想し、しばし休憩する」というコンセプトで、集落の石垣や廃船、流木を使って作られたこの作品は、時間の流れを感じさせ圧倒的な存在感を放っています。ダイダラウルトラボウの視線の先には、瀬戸内海の島々の美しい風景が広がり、ちょうど夕日が遥か彼方に沈んでいきます。風がそっと吹き抜け、草葉が揺れる中、ダイダラウルトラボウは静かに何かを物語っているかのようです。
アクセス 土庄港から車で30分程度。
駐車場有り。
撮影日時 2024年5月中旬 午後6時〜7時
気温 19℃
文/坂本憲司
写真/坂本憲司
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