「湯気がおご馳走です」をテーマに握り続ける

「にぎりびと」神谷よしえさん

熱々のおにぎりを手から手へ。大分県宇佐市に建てられた台所だけの「生活工房とうがらし」。ここを拠点にする神谷さんは、声がかかると全国どこへでも飛んで行きます。ひと呼んで「にぎりびと」。

日本人は、身体も心も、お米で作られています。

日本人の主食はお米です。その美味しさをダイレクトに伝えられるのが「おにぎり」です。
先ず、炊き上がりのご飯だけ。次に、少し塩を使い。あとは、お好みで、その土地の旬の具材を包んだり、のせたり…。
「大切なのは、お米の声を聴くことです」神谷さんは、そうおっしゃいます。

新米のおにぎりに恋をする。

秋、日本の食卓には新米が届きます。瑞々しい収穫したばかりのお米と最も相性が良いのが柚子です。

一年で今だけ。一瞬の旬を味わう、一流の「ゆずこしょう」。

9月は爽やかな青柚子。11月には熟した黄柚子。
「ゆずこしょう」は、柚子、青唐辛子、塩の3つの素材だけで作られます。
シンプルだからこそ、素材の力が命です。
工房のある宇佐市は、1970年代から柚子の名産地として知られ、神谷さんは、「マダムゆず」として、長く柚子の普及活動を続けてこられました。
「ゆずこしょう」の美味しさは、作りたての3時間。
その「一瞬の旬」を、ぜひ、味わってください。

「百年先まで続く、しあわせの食卓の風景」を求めて。

かつては、家の台所で、お母さん、おばあさんから教えてもらった、家庭や地域の味、そして生活の知恵。
神谷さんは、「生活工房とうがらし」のワークショップで、日本の伝統的な「食」と、その「心」を伝え続けています。
日本の皆さんも、外国からのお客様も、「おにぎり」で、ご自身の「思い」と、「しあわせ」を握ってみませんか?

ワークショップは随時開催。
お問い合わせは「生活工房とうがらし」まで

住所 〒879-0314 大分県宇佐市猿渡553−1
店名 生活工房「とうがらし」
アクセス JR小倉駅より車で1時間程度

文 宮川俊二
写真及び映像 生活工房とうがらし提供